フローレンス・ピューがアカデミー賞で魅せた、シルバーとコルセットの革新
第96回アカデミー賞授賞式で、女優のフローレンス・ピューが纏ったドレスは、まさに革新の象徴でした。シルバーを基調とし、コルセットを大胆に再解釈したこのドレスは、従来のレッドカーペットファッションへの挑戦状とも言えるでしょう。
注目を集めたのは、デルコア(Del Core)の2024年春夏コレクションから選ばれたシルバーのガウンです。コルセット部分は透け感のある素材を使用し、まるで浮いているように見える独創的なデザインが特徴的です。肩紐がなく、コルセットが身体に直接フィットする斬新な構造は、見る者の目を奪いました。また、スカート部分には波打つようなペプラムと、ふんだんに施されたラインストーンが施されており、ゴージャスでありながらも軽やかさを演出しています。
アクセサリーにはブルガリの蛇をモチーフにしたネックレス、指輪、イヤリングを合わせ、メイクはテラコッタカラーで統一。レンガ色のヌーディーリップ、焦げオレンジのチーク、そして同系色のスモーキーアイで、大人びた魅力を漂わせていました。
今回で3度目となるシルバーのドレス着用、そしてここ最近のトレンドとなっているコルセットを取り入れたドレスは、2つ目となります。2月25日に行われたニューヨークでの「DUNE 2」プレミアでは、ヴァレンティノの2024年春夏オートクチュールコレクションから、深い銀色のドレスを纏いました。このドレスは、シルバーのクロームアイメイクとシルバーのアクセサリーで統一された、荘厳な雰囲気を醸し出していました。
さらに、2024年の英国アカデミー賞(BAFTA)では、ハリス・リードによるカスタムメイドのドレスを着用。こちらは、黒いドレスに大胆なシルバーのコルセットが施され、ボディーの下まで伸びるデザインが特徴的でした。また、ブラックのボアを腕にまとい、シックかつ個性的な装いで登場しました。
フローレンス・ピューは、今回ノミネートこそされていませんでしたが、13部門にノミネートされた映画「オppenheimer」に出演しており、共演者やスタッフを応援するため、レッドカーペットを彩りました。
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